IVO,CASCI,CASPT2に事前に必要なファイルのユーザフレンドリーな指定方法を考える

[kohei-noda-qcrg]

前提条件

• CASCI,CASPT2はMRCONEEおよびMDCIN*が必要
• IVOは追加でDFPCMOが必要

現時点での動作

• dcaspt2スクリプトのオプション--intでMRCONEE,MDCIN*が存在するディレクトリを指定することができる(絶対パス、相対パスどちらでも可)
  

  dirac_caspt2/tools/dcaspt2_input

  Line 31 in 92a28e6

  parser.add_argument("--int", dest="integrals", help="Specify the directory where 1-2 integrals files are stored.\n[default: The directory where this script is used]")

  • デフォルトはdcaspt2スクリプトを実行したディレクトリ(os.getcwd())
    

    dirac_caspt2/tools/dcaspt2_input

    Line 354 in 92a28e6

    user_submitted_dir: str = os.getcwd()

    
    

    dirac_caspt2/tools/dcaspt2_input

    Lines 162 to 163 in 92a28e6

    	if args.integrals is None:
    	integrals_dir: str = os.path.abspath(user_submitted_dir)

問題点

• IVOにDFPCMOが必要になったため、--intという名前のオプションが実態に合わなくなった
• --intオプションはMRCONEE,MDCIN*,DFPCMOが同じディレクトリ上にあることが暗黙に前提条件となっていてユーザフレンドリーでない

解決の候補

@minoria-hiroshima 以下のうちどの解決法がよさそうでしょうか？
@minoria-hiroshima @Yasuto-Masuda 他に良さそうなアイデアがあれば返信で教えてください

1. オプション名を--putdir, --copydir などとして、MRCONEE,MDCIN*,DFPCMOが同じディレクトリ上にあることを前提とする(オプションの説明にもその旨明記する)
   ※この解決策はプログラムの実行順序的に、DIRACを実行し、DIRACの--getオプションでMRCONEE,MDCIN*,DFPCMOを同じディレクトリ上に持って来ているはずという前提に基づいています

• メリット
  • ユーザが指定しなければならないオプションがシンプルになる(--putdir /path/to/requirements と指定するだけ)
• デメリット
  • 上記前提条件が成り立たないときに、ユーザに手動でMRCONEE,MDCIN*,DFPCMOを同じディレクトリ上に移動させる手間をかけさせることになる

2. DIRACに合わせて--put, --copyオプションを作る
   DIRACの--put,--copyオプション: https://gitlab.com/dirac/dirac/-/blob/9885d1025aa50e0ab36de6279eb0294f9544f26e/pam.in#L747-755

• メリット
  • 各ファイルが別ディレクトリにあったとしてもユーザはオプションを指定するだけで良い
• デメリット
  • オプションの指定文字列が長くなる(例: --int=/path/to/int から --put="/path/to/int1/MRCONEE /path/to/int2/MDCIN* /path/to/dfpcmo/DFPCMO")

3. DFPCMOは別のオプションとする

• メリット
  • 1,2電子積分系とMO係数ファイルが別ディレクトリにあったとしてもユーザはオプションを指定するだけで良い
• デメリット
  • 同じディレクトリ上にある場合に同じディレクトリを2回指定する必要があり煩雑 ( 例: --int /path/to/files --mocoeff /path/to/files )